成分

多彩な機能性やカロリーの低さからヘルシー食品として親しまれています。

しいたけは「ヘルシー食品」

しいたけは、日本の代表的な栽培用の食用きのこです。
その多彩な機能性やカロリーの低さからヘルシー食品として親しまれています。

骨の発育促進作用

seibun02.jpg カルシウムの吸収にはビタミンD2の働きが必要です。 ビタミンD2は腸からカルシウムの吸収、骨への吸着など、体内でのカルシウム代謝に大きな役割を果たしています。

骨の脆弱化による足腰の痛みや、「骨粗鬆症」の予防には、適度な運動とカルシウムやビタミンD2を多く含む食品を多く摂取することが望ましいとされています。 しかし、ビタミンD2を多く含む食品の摂取が大切ですが、野菜や穀物にはあまり含まれず、肉類や魚介類などの動物性食品が主な供給源となっています。 その中で、しいたけはビタミンD2の宝庫として知られており、生しいたけは牛乳やレバーの約7倍、乾しいたけは50倍以上も含まれています。

コレステロールや血圧の降下作用

seibun03.jpg 現在3大成人病と言われる、心疾患と脳血管疾患の対策として関心が寄せられているもののひとつが、血中コレステロール値の低下です。しいたけには、エリタデニンという他のきのこ類にはない特有の成分が含まれています。
このエリタデニンは、血液中における悪玉コレステロール値(LDL)を下げ、善玉コレステロール値(HDL)を高め、その結果総コレステロール値を下げる効果があると言われています。

抗酸化作用

アンチエイジングを妨げる要因としては活性酸素から身を守ることが最重要となると言われています。

しいたけに含まれるエルゴチオネインという成分は、非常に強力な抗酸化作用があり、ビタミンCを多く含むレモンと同じ位の強い活性酸素消去作用があることが報告されています。

抗腫瘍作用

βグルカン(多糖類)という成分は免疫活性を高め、細胞の癌化を防ぐ抗腫瘍性があることで知られています。

しいたけには数種類のβグルカンが含まれていますが、その中でもレンチナンという成分は食用きのこから抽出された唯一の抗がん剤で、臨床試験を経て、1985年に臨床薬として厚生労働省の認可を受けました。
また、インフルエンザの感染を阻止する働きを持つインターフェロンの生成を誘導する成分としてリボ核酸が多く含まれています。

食物繊維

seibun04.jpg 食物繊維の働きは、腸の中で有用な細菌を増やすとともに、コレステロールや発がん物質を吸着して体外へ排出する効果があるといわれています。しいたけは低カロリーであることに加え、豊富な食物繊維がたくさん含まれています。 女性には特に気になる便秘の予防などに役立つとともに、健康的なダイエット効果を期待することができます。 含有量は、ごぼう100g中に約6gなのに対し、乾しいたけは41g。なんと重さの40%がこれにあたります。